意味上の主語③ 動名詞は文全体を名詞にしてしまう!!

またまた意味上の主語について記事を書きます。まず、英文を読んでください。

There are few ancient myths because the very idea of there being a universe much bigger than our own world hasn't been around that long.

原文はもっと語数が多く複雑だったのですが、ここでは省略しています。

動名詞は常にing形ですので、本文中では"being"ということになります。この"being"の働きは、まず「前置詞"of"の目的語」です。その前置詞"of"と目的語"being"の間に"there"という単語が挟まれています。この"there"についてしっかり考えてみましょう。

動名詞は、動詞の原形に"ing"をつけたものですので、元の形の動詞に戻してこの部分を書き直してみましょう。

→ "There is a universe." 「宇宙がある」という、単純な文になります。実は、この「there is 構文」と呼ばれる文章の動詞の部分を動名詞"being"とすることによって、まるごと前置詞 "of" の目的語のように働くのです。

この"of"は同格の"of"です。「宇宙が存在するという考え」と読んでください。

("of"の用法については、①主格 ②目的格 ③同格 の学習をしておくこと!!)

この、"there" を形の上からみて、動名詞の意味上の主語と呼びます。”there is” 構文の意味上の主語は "a universe" です。there is 構文の形式主語が、動名詞の意味上の主語になっているという、なんともわかりにくい説明になってしまいましたが、並べかえの形で出題されたときに、考えて分を構成できるようにしておくと、文法の力で正確に英文を読むことができますね。

引用文の和訳「古代の神話がほとんどないのは、私たちの世界よりもはるかに大きな宇宙が存在するという考え方自体が、それほど古くから存在していなかったからだ。」(省略しているので意味が分かりにくくなっています。文法を理解して、英文の構造だけをとってください。)

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