if が隠れていることに気づくか!?

今回は、受験生にはおなじみの、仮定法の学習で出てくる、まるで公式のようなあれについてお話します。

① If it were not for =Without =But for =Were it not for

② If it had not been for =Without =But for=Had it not been for

①は仮定法過去と呼ばれるもので、②は、仮定法過去完了とよばれるものです。それぞれ、①「(現在)~がなければ」②「(あの時に)~がなかったら」と、時がずれるだけで、意味は同じです。短文の文法問題として出題されると、正しく読める人が多いのですが、文中で出てくると、上級者でも気づきにくいものです。昨日のセッションで出てきたものを紹介しましょう。(一部改変)

He died young in the 1960s. Ironically, had he not died, he likely would have faded into obscurity. His death ultimately allowed his declining reputation to be posthumously resuscitated and his great contribution to be recognized by future generations.

このように文中で出てきたときには見破れない人が多いようです。コツは、「疑問文の語順になっているのに、”?(クエスチョンマーク)”ではなく、”. (ピリオド)”で文章が終わっているときには倒置を疑うようにする」ことです。そういう時にはもう一度その文の先頭に戻って読み直します。この例ではもちろん、

had he not died, he likely would have faded into obscurity. の個所です。文頭に”Ironically”という副詞が置かれているのでなおさら気づきにくいですね。この部分は”If he had not died,~“として、「(皮肉なことに、)彼がその時に亡くなっていなければ、」名前が世に残るようなことはなかっただろう、といった意味になります。

英検やTOEICでもよく見られますし、"TIME"などの雑誌でもよく使われます。筆者の感覚では、"Should"が先頭に置かれて"If"が省略されるものが多いような気がします。

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